【分科会報告】市民負担の増大に懸念。市立病院の「有料2人部屋」化と各種料金改定について
本日の分科会では、病院局および消防局の予算案について質疑を行いました。特に市立青葉病院における療養環境の変化と、市民の家計を直結する公共料金の引き上げについて、当局の姿勢を厳しく問いました。

■ 青葉病院:40床を有料の「2人部屋(特別室)」へ転換
青葉病院では、病床稼働率の向上と経営改善を目的として、一般病床40床を削減し、新たに有料の「2人部屋(特別室)」を設置する計画が示されました 。
- 設備と環境: パーテーションで仕切り、テーブルや椅子を設置することで「特別な療養環境」として差別化を図るとしています 。
- 市民への影響: この改修により、差額ベッド代が発生しない「標準的な病床」の割合は、これまでの約86%から約70%へと大きく低下します 。
- 経営効果: 年間で約6,500万円の増収を見込んでいます 。
私は、公立病院として「経済的理由で多床室を希望する患者」が待機を余儀なくされる事態を懸念しています。当局からは「意に反して室料を徴収することはない」との回答を得ましたが、ベッドコントロールの透明性と、患者の選択権が実質的に保障されるのか、今後も注視が必要です 。
■ 駐車場・文書料の増額改定
市民サービスの対価としての料金改定についても質しました。
- 文書料: 県内公立病院の平均値を参考に引き上げを予定しています 。
- 駐車場: 近隣の千葉大学医学部附属病院や公園の料金を参考に設定され、コスト計算に基づくものではないことが明らかになりました 。
長期通院が必要な患者にとって、駐車料金の負担増は切実です。障がい者手帳所持者や家族への減免措置は検討されているものの、さらなる配慮を求めて参ります 。
■ 消防局:担い手確保と現場の負担軽減
消防行政については、団員の確保と救急隊員の労働環境について確認しました。
- 消防団のデジタル化: 事務負担軽減のため、令和8年度から報告書を電子申請できるアプリの試行運用を予定しています 。
- 女性団員への配慮: 驚くべきことに、現在女性専用のトイレや更衣室が整備された器具置場はゼロです 。多様な人材確保を掲げるのであれば、ハード面の整備は急務です。
- 救急隊の休憩確保: 連続出動時の栄養補給のため、コンビニ利用の柔軟な対応が開始されています 。隊員の健康を守ることは、市民の命を守ることに直結します。
■ 結びに
最新の医療機器(手術支援ロボット等)の導入や医療DXの推進は、質の高い医療提供に寄与するものです 。しかし、その陰で「公的責任」が後退し、市民負担が増大することは看過できません。現場を知る元介護福祉士の視点を忘れず、これからも「誰もが安心して医療・福祉を受けられる千葉市」を目指して、声を上げて参ります。