令和8年第3回定例会 議会運営委員会が開催〜日本共産党千葉市議会議員団の意見書提案と討論・賛否の報告〜

令和8年第3回定例会 議会運営委員会が開催〜日本共産党千葉市議会議員団の意見書提案と討論・賛否の報告〜

2026年9月12日、千葉市議会の議会運営委員会が開催され、今期定例会に提出された意見書案の審査・協議が行われました。

意見書とは、地方自治法第99条に基づき、市民生活や地域課題に関わる重要事項について、市議会の意思として国や県などの関係機関へ要望や意見を提出する仕組みです。今回の委員会では、各会派から出された意見書案について白熱した議論が行われました。

ここでは、日本共産党千葉市議会議員団が提出した4件の意見書案(No.1〜No.4)の内容と他会派からの反対意見、日本共産党が賛成した他会派の意見書、ならびに最終的な審議結果をご報告いたします。

1. 日本共産党千葉市議会議員団が提出した意見書案と他会派の反対意見

日本共産党千葉市議会議員団は、市民の命と暮らしを守り、憲法と平和の精神を未来へつなぐため、以下の4件の意見書案を提出しました。しかし、自民党や公明党などの反対により、いずれも可決には至りませんでした。各案の趣旨と他会派の反対理由は以下の通りです。

① 女性・女系天皇を認める皇室典範への再改正を求める意見書案(No.1)

  • 【共産党案の趣旨】 本年7月に成立した改正皇室典範は「立法府の総意」とは言えない不十分な合意で推し進められました。世論調査でも85%が女性天皇に賛成しており、国連からの勧告や憲法の「法の下の平等」に基づき、女性・女系天皇を認める再改正を国に求めました。
  • 【他会派の反対理由】
    • 自民党:女性天皇と女系天皇を一括して論じているが、両者は制度上の意味が異なり慎重な見極めが必要。世論調査の85%も女性天皇への数字であり女系天皇まで含むものではない。両者を明確に区別し慎重に判断すべき。
    • 公明党:皇位継承資格に関する議論は見送りとなっており、政府において今後議論される課題と位置付けられているタイミングでの提出は適当ではない。

② 避難所となる学校体育館へのエアコン整備促進のための財政支援を求める意見書案(No.2)

  • 【共産党案の趣旨】 酷暑の中での避難所環境の不備は「人災」とも言える状況です。児童生徒の学習環境向上と災害時の避難所機能強化のため、学校体育館へのエアコン設置率向上に向けた国の補助率引き上げや維持管理費への財政支援拡充を要望しました。
  • 【他会派の反対理由】
    • 自民党:既に整備費の2分の1が国庫補助となり手厚い支援がある中、維持管理費まで国に求めるのは慎重であるべき。また、設置率が低いことをもって「人災」と断定する表現も不適切である。
    • 公明党:政府も前倒し目標を掲げて動いており、まずは国の動向を注視することが必要。
    • 立憲民主・無所属:国の方で補助金や財政措置もあり、本市としても令和11年度までの整備に向けて取り組んでいる最中である。

③ 備蓄米の買戻し及び米価安定に向けた対策を求める意見書案(No.3)

  • 【共産党案の趣旨】 米価の低落・暴落傾向により農家に「赤字になる」との悲鳴が上がっています。政府が備蓄米を放出し買い戻していないことが一因であるため、放出した備蓄米の早期買い戻しと、生産コストを下回った際の差額補填を求めました。
  • 【他会派の反対理由】
    • 自民党・公明党・立憲民主:政府による買い戻しの実施や農家への支援措置がすでに講じられる方向・流れとなっており、現在の取り組みや推移を注視すべき段階である。

④ 核兵器禁止条約の再検討会議へのオブザーバー参加を求める意見書案(No.4)

  • 【共産党案の趣旨】 世界の核リスクが高まる中、唯一の戦争被爆国である日本政府が、今年11月に開催される同条約の再検討会議へオブザーバー参加し、核兵器廃絶に向けたイニシアチブを発揮することを強く求めました。
  • 【他会派の反対理由】
    • 自民党:オブザーバー参加がどれだけの役割と実効性を果たせるのか疑問がある。
    • 公明党:オブザーバー参加の具体的な目的が本文から読み取れない(※公明党は別文案で自ら意見書を提出)。

2. 他会派提出の意見書に対する日本共産党の態度

日本共産党千葉市議会議員団は、党派を超えて市民福祉の向上や権利獲得につながる提案には積極的に賛成の意を示しました。

  • 労働法制の実現と三者構成原則の堅持(No.6 / 立憲民主・無所属提出):【賛成】 裁量労働制の対象拡大などは長時間労働を強いる懸念があり、勤務間インターバル制度の義務化など労働者の命と健康を守る法整備が必要であるため、賛成しました。
  • 公共交通の政策的運賃割引への制度整備(No.7 / 立憲民主・無所属提出):【賛成】 通学割引や障がい者割引など、事業者の持ち出しに頼っている現状を改善し、国の関与と支援を強めることが地域交通の維持に不可欠であるため、賛成しました。
  • 核兵器禁止条約の再検討会議へのオブザーバー参加(No.9 / 公明党提出):【賛成】 共産党案(No.4)に他会派が反対したことは不本意ですが、平和を願う思いは同じであるとして賛成しました。
  • 【調整案】鹿島川・村田川・都川の河道整備の早期実施(調整案No.1):【賛成】 8月豪雨などの激甚化する大雨災害から市民の生命・財産を守るため、共産党が求めてきた村田川の対策を含め、全会派で一致して千葉県へ早期整備を求める調整案に賛成しました。

3. 議会運営委員会での審議結果まとめ

委員会における各会派の討議および委員長採決の結果、以下のように決定しました。

  1. 可決・本会議提出となった意見書案
    • No.6(労働法制):立憲・共産・公明が賛成、自民が反対 ➡ 可決
    • No.7(公共交通割引):立憲・共産・公明が賛成、自民が反対 ➡ 可決
    • No.9(核禁条約・公明案):立憲・共産・公明が賛成、自民が反対 ➡ 可決
    • 調整案No.1(3河川の整備):全会派(自民・立憲・公明・共産)賛成 ➡ 全会一致で議会運営委員会提出として可決
  2. 可否同数により委員長裁決で否決となった意見書案
    • No.1(皇室典範再改正):立憲・共産が賛成、自民・公明が反対(可否同数) ➡ 委員長裁決で反対(否決)
    • No.4(核禁条約・共産案):立憲・共産が賛成、自民・公明が反対(可否同数) ➡ 委員長裁決で反対(否決)
    • No.8(学校遊具補助):共産が賛成、自民・公明が反対(可否同数) ➡ 委員長裁決で反対(否決)
  3. 反対多数等により不採択となった意見書案
    • No.2(体育館エアコン)、No.3(備蓄米買戻し):他会派の反対により否決

日本共産党千葉市議会議員団は、今後も市民の切実な声を取り上げ、防災対策や生活支援、平和の推進に向けて全力を尽くしてまいります。

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