保健消防常任委員会の審査報告(補正予算案・請願審査・議員質疑)

保健消防常任委員会の審査報告(補正予算案・請願審査・議員質疑)

本日、保健消防常任委員会が開催され、保健福祉局関係の補正予算案等の議案質疑、および提出された請願の審査が行われました。

今回の常任委員会で取り上げた主な内容について、私の質疑と紹介議員としての意見表明、ならびに中村きみえ市議の質疑要旨をまとめてご報告いたします。

■ 私の議案質疑

1. 特別養護老人ホーム整備事業(議案第110号)

花見川区宇那谷町で計画中の特養整備(100床・ショート20床)について、建設費高騰に伴い竣工が令和10年2月へ約1年延期される見通しとなりました。市内の待機者への影響について質したところ、市全体では昨年度申込者の約7割が3か月以内に入所できており、大幅増には至らないとの見解が示されました。また、埼玉県内の既存施設からの職員派遣検討や市独自の資格取得助成等を提示。再度の遅延防止と強力な伴走支援を要望し、本補正予算案に賛成いたしました。

2. 災害レッドゾーン内の高齢者施設移転改築(議案第110号)

築53年が経過した和陽園の旧千城台南小学校跡地への移転改築について、敷地の一部が土砂災害特別警戒区域にかかる中で「施設全体」が補助対象と認められた経緯等を確認しました。市内のレッドゾーン該当施設は和陽園のみですが、イエローゾーン(警戒区域)内には高齢者施設が70箇所以上、障害者施設が12箇所ある実態も明らかになりました。和陽園の安全確保と市内の福祉施設の防災強化を要望し、賛成いたしました。

3. 介護保険事業特別会計補正予算(議案第111号)

約15億8,550万円の剰余金発生と、補正後約33.4億円となる介護給付準備基金の適正規模を質しました。給付額の見込み差などによるもので執行率は98.6%と概ね計画どおり推移しています。物価高騰で市民生活が圧迫される中、蓄積された基金は次期(第10期)計画における保険料負担軽減へ確実に還元すること、予防事業の拡充を求め、賛成いたしました。

■ 請願審査:加齢性難聴者への支援・補聴器助成の採択を

請願第5号「補聴器購入費助成制度の創設等に関する請願」について、紹介議員および委員の立場で質疑と意見表明を行いました。

本市が平成23年に旧助成制度を廃止した際は「他に対象とする指定都市がない」ことが主な理由とされていました。しかし現在では全20指定都市のうち半数の10市が導入(予定含む)し、千葉県内でも19市町村へ拡大しています。

質疑に対し市側は、加齢性難聴の早期発見がフレイル予防やQOL向上、孤立防止に重要であると認めつつも、購入助成については「財政上の優先順位」や「国の研究による医学的エビデンス待ち」を理由に慎重姿勢を崩しませんでした。また健診等への聴力チェック導入も見送る回答でした。

【紹介議員としての意見表明】

障害者手帳の対象にならない中等度・軽度の難聴であっても、日常の会話や外出に大きな支障をきたし、社会からの孤立や認知機能低下につながる切実な問題です。高額な補聴器を購入できずに諦めてしまう高齢者が多い中、国の制度創設を待つだけでは現場の市民を救えません。今必要なのは早期発見の機会と安心して補聴器を手にできる手厚い支援です。政令指定都市として高齢者が自分らしく暮らし続けられるよう、本請願の採択を強く訴えました。

採決の結果、残念ながら賛成少数により不採択となりました。しかし、聞こえに悩む高齢者への支援の必要性は明らかであり、今後も早期発見と助成制度の実現に向けて取り組みを続けてまいります。

■ 中村きみえ市議の議案質疑

中村きみえ市議は、保健福祉局の主要議案について質疑を行いました。

1. 千葉市保健所条例の一部改正(議案第117号)

ポートサイドタワーから元の総合保健医療センター(幸町)へ復帰する計画について質しました。市は駐車場からの近さなど利便性の高さを説明。11月の移転期間中も緊急連絡体制を確保することや、8月の豪雨時も被害はなかったものの新たに止水板を設置して浸水対策を強化することを答弁しました。さらに空きスペースへ「福まるごとサポートセンター」や感染症対策本部を配置し、医療と福祉の連携を深める方針が示されました。

2. 市立病院のあり方検討(補正予算関連)

青葉・海浜の両市立病院で赤字額が拡大している背景や「あり方検討委員会」について質しました。市は急性期拠点や高齢者救急・地域急性期機能の選択、回復期への移行可能性などが論点になると回答。傍聴会場の確保や有識者・公募委員の参加方針が確認されました。

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