【活動報告】亥鼻3丁目再調査と町会長協議〜災害ゴミと深夜不審者・下水道の更なる改善・介護保険の制度の狭間への緊急支援
豪雨災害の発生から半月が経過しようとしていますが、被災現場では復旧作業の長期化とともに、新たな生活課題や安全上の懸念が浮き彫りとなっています。、私は中央区亥鼻3丁目地域の2度目となる現地再調査を実施し、住民の皆様や町会長から切実な状況をお伺いするとともに、この地域が抱える構造的な防災課題について協議を行いました。
一、 亥鼻3丁目の被災実態と新たな懸念〜山積する災害ゴミと深夜の不審者出没

亥鼻3丁目(亥鼻町二六会)地域を再び歩くと、初回調査時と変わらず、各ご家庭の前に大量の被災家具や生活ゴミが溢れかえっている状況でした。戸別回収の予約自体は取れているものの、回収日までの期間が長く、「いつ持っていってもらえるのか」と不安を募らせる声が寄せられています。

さらに深刻な問題として、夕方から深夜にかけて地域内に不審者が相次いで出没しているという実態が判明いたしました。
路上や敷地前に出された被災家電製品や金属類などを物色し、台車に乗せて持ち去っていく様子が複数の住民によって目撃されています。被災によって防犯面や精神面で過度なストレスに晒されている地域住民にとって、こうした行為は非常な恐怖と不安を与えています。すでに警察への相談も行われていますが、防犯カメラの監視強化や、警察・市による深夜帯の巡回パトロールの大幅な強化を直ちに要請してまいります。

二、 町会長との協議〜「亥鼻町二六会」被害状況とインフラ更なる改善の必要性
本日、亥鼻町二六会の町会長とお話しすることができました。町会では8月26日付けで神谷俊一千葉市長宛に「被害状況及び災害対策のお願い」と題した要望書を提出されており、その被害実態が明確になりました。幸いにも人的被害は免れましたが、地域内では以下の甚大な被害が発生しています。
- 床上浸水: 一軒家 8棟 / アパート 6棟(1階部分・計23部屋)
- 床下浸水: 一軒家 3棟
- 車両浸水: 13台(このほかコインパーキング内での冠水車両多数)
横山町会長からは「この地域では約60年前にも同様の激しい浸水被害があった」という貴重なお話を伺いました。当時以降、下水道管等の治水整備が進められたことで、この60年間は深刻な浸水被害を防ぐことができていました。しかし、今回の想定を超える猛烈な豪雨により、既存の排水能力を超えて水が溢れ出す「内水氾濫」が発生してしまったのです。
【都市化と気候変動に対応するインフラ整備へ】
- 地表の透水性喪失: アスファルト化が進んだ都市部では、雨水が土に吸収されず一気に下水道や路面へ集中します。
- 既存下水道の限界と更なる改善: これまで街を守ってきた下水道インフラですが、近年の「1時間あたり50mm以上」といった極端な短時間強雨に対しては能力の上限に達しつつあります。
- 地形的要因: 周囲より地盤が低い場所や、過去に水が集まりやすかった地形に雨水が集中すること。

60年間の安心を支えてきた過去の整備実績に感謝しつつも、気候激甚化の時代においては、既存下水道管の太線化や雨水貯留施設の新設など、「さらなる機能強化と改善」へ踏み出すことが不可欠です。


三、 「介護保険」の制度の狭間で苦しむ被災ご家庭の支援
今回の現地聞き取りの中で、非常に重要かつ制度の壁を痛感する切実な訴えを伺いました。
ご自宅に高齢のご家族と同居されているご家庭で、これまで介護保険サービスを利用したことがない場合です。被災後、浸水した自宅の片付けや消毒作業に集中するため、一時的に高齢のご家族を「ショートステイ」や「デイサービス」に預けたいと考えても、要介護認定を受けていないため全額(10割)自己負担となってしまいます。「申請後に遡って減額や給付がなされる仕組みがあったとしても、一時的な10割負担の金額が大きすぎて利用できない」という悲痛な声です。
被災時における高齢者の安全確保と家族の片付け負担軽減のため、災害臨時措置として要介護未認定者であっても特例的に介護サービスを即座に利用できる体制や、一時負担を不要とする緊急窓口の設置など、「制度の狭間」に落ちた被災者を救う柔軟な制度運用を行政へ強く求めてまいります。
四、 地域の課題に向き合い、改善を形に
亥鼻町二六会の町会長をはじめ、地域の皆様が声を上げてくださった要望書と現場の危機感をしっかりと受け止め、防犯対策、災害ゴミ回収の加速、緊急介護支援、そして更なる治水インフラの改善まで、一つひとつの課題解決に向けて全力で取り組んでまいります。
千葉市会議員 野島友介