【現地視察報告】愛知県・知北斎場を視察〜千葉市の「新斎場整備」と「動物火葬」の未来を見すえて〜
本日、日本共産党千葉市議団のかばさわ洋平議員とともに、愛知県大府市にある公営斎場「知北斎場」の現地視察を行ってまいりました。
知北斎場は、愛知県の東海市・大府市・知多郡東浦町の2市1町で構成する「知北平和公園組合」が運営する公営施設です。令和7年(2025年)4月に施設全体のリニューアルが行われたばかりで、プライバシーの保護や多様化する葬儀ニーズへの対応、バリアフリー化が徹底された非常に先進的な斎場です。
今回、私たちが特に注力して聴き取りと視察を行ったのが、同施設に併設されている「動物火葬(ペット火葬)」の運用実態についてです。

1. 知北斎場における動物火葬の先進的取り組み
現在、知北斎場には人体用火葬炉9基に加え、専用の動物火葬炉が2基設置されています。 利用者は予約不要で、専用の「動物火葬受付」へ直接持ち込むことが可能です。組合構成市町(管内)の住民であれば1匹あたり4,400円という利用しやすい公営価格で受け入れが行われており、受付時にはあわせて犬の死亡届の手続きもワンストップで完了できる仕組みが整えられています。



さらに特筆すべきは、火葬後の尊厳ある対応です。知北斎場では合同火葬の形態をとっているため個別の収骨(返骨)こそ行いませんが、敷地内に専用の「動物慰霊碑」が建立されています。

火葬後の焼骨は専門事業者によって丁寧に処理されたうえでこの慰霊碑に合祀埋蔵され、旅立ったペットたちが安らかに眠れる環境が行政の手でしっかりと担保されていました。
実際に現場で職員の方々から運用の詳細や持ち込み時の配慮についてお聞きし、市民の心の痛みに寄り添う公営サービスのあり方を深く実感いたしました。
2. 千葉市・新斎場整備(中央区村田町)への活用に向けて










現在、千葉市では火葬待ちの長期化解消に向け、中央区村田町の千葉市衛生センター遊休スペースを活用した「新たな斎場」の整備計画が進められています。まさに今、どのような設備を備えた施設にするかというグランドデザインを描いている真っ最中です。
私、野島友介は2026年第2回定例会の一般質問において、千葉市ではペットの死後処理を市に依頼すると清掃工場で「ごみ(一般廃棄物)」として合同焼却されてしまう現状を強く指摘しました。民間の個別火葬が高額であるため、経済的な事情から断腸の思いで清掃工場へ持ち込まざるを得ない飼い主の悲しみに触れ、「新たに建設する千葉市の斎場計画の中に、最初から専用の動物火葬炉や供養スペースを組み込むべきだ」と質しました。
これに対し市側からは、「他都市の取り組み状況について調査研究する」との前向きな一歩となる答弁を引き出しています。
今回の知北斎場での視察は、まさにその「他都市の先進事例」を直接肌で学ぶ絶好の機会となりました。人体用火葬エリアと動物用受付・導線との適切な分離、公営としての適切な料金設定、そして慰霊碑を通じたグリーフケア(遺族の心のケア)の具体策など、千葉市の新斎場構想にそのまま活かせる貴重な知見とアイデアを数多く得ることができました。
3. だれもが、そして大切な家族が尊厳を持って見送られる街へ
ペットは単なる動物ではなく、喜びも悲しみも共にする「大切な家族の一員」であり、高齢者の生きがいや孤独防止を支えるかけがえのない存在です。最期の瞬間まで尊厳を持って見送ることができる社会をつくることは、市民の福祉や心の豊かさに直結しています。
今回、かばさわ議員とともに現地で学んだ成果をしっかりと持ち帰り、千葉市中央区村田町に建設される新たな斎場が、市民一人ひとりの心に寄り添う温かい施設となるよう、議会提案をさらに深めてまいります。
引き続き、みなさまからのご意見やご要望をお寄せください!
