【現地報告】区内12棟でマンション停電被害――地下駐車場の冠水と「制度の壁」に挑む緊急提案

【現地報告】区内12棟でマンション停電被害――地下駐車場の冠水と「制度の壁」に挑む緊急提案

市民の方々から悲痛なお知らせを受け、直ちに現地等の被害状況の調査・確認に駆けつけました。

現在、千葉市中央区内では実に12棟ものマンションが浸水による停電被害に見舞われており、広域で深刻な影響が出ています。今回ご紹介する被害事例は、そうした広範な被害の中の「一部」に過ぎません。現場の実態と、行政に求められる急務の支援についてご報告いたします。

■ 1. 地下駐車場の冠水被害――今年中の出庫が危ぶまれる危機的状況

まず、借りている地下の機械式駐車場が冠水した現場では、極めて深刻な事態が続いています。

  • 排水作業の長期化:連日ポンプ等による排水が行われていますが、未だに復旧の見込みが立っていません。下手をすると「今年いっぱい車を出せない」という見通しも示されています。
  • 愛車の全滅・廃車危機:長時間の水没により、所有されているお車2台が廃車にならざるを得ない状況に追い込まれています。

一刻も早く出庫・復旧を進めるため、消防や関係部局による大型排水ポンプ車などの優先的な投入・支援が必要不可欠です。

■ 2. マンションの地下設備水没――暗闇と断水の中で限界に達する住民

一方、別地点にある約58〜60世帯(事務所含む)が入居する11階建てマンションの被災現場でも、過酷な状況が続いています。区内12棟で同様の停電被害が発生していますが、ここもその象徴的な現場の一つです。

1階部分への浸水は免れたものの、地下の電気設備(受変電設備)があるエリアが頭の高さ近くまで完全に水没。水中での設備爆発も疑われており、電気設備の完全復旧には「1か月以上」かかる可能性が出ています。

  • インフラ全面停止とエレベーターの不通:電気と水道が止まり、エレベーターも動きません。住民の皆様は暗い非常階段を往復せざるを得ず、特に高齢者の疲労は限界です。11階の住民の方が階段で転倒し、負傷される事故も発生しています。
  • 避難所の実態と物資:指定避難所の「末広公民館」はざこ寝状態のため「眠ることができない」と、不自由を承知で暗闇の自宅マンションに戻られる方がいたようです。8月19日から市役所より配布された支援物資(ビスケット24個、携帯トイレ100個、水48本)のうち、特に「携帯トイレは水が出ない中で本当に大変助かっている」とのお声を伺いました。

■ 3. 立ちはだかる「制度の壁」――公営住宅支援の課題

現在、市側も市営住宅(誉田地区で30戸)を無料提供枠として確保していますが、ここには大きな課題が2つあります。

  1. 戸数の絶対的不足:区内だけで12棟ものマンションが被災している状況に対し、30戸の枠では到底足りません。
  2. 「全壊・半壊」という制度の壁:現在の要件では、市営住宅の対象が「建物が全壊または半壊」と判定された方に限られています。そのため、今回のマンションのように建物自体は無事でも「地下設備が水没し、停電・断水で住むことができない」住民の方々が対象外とされてしまう構造的な問題が発生しています。

■ 住民からの切実な要求と行政への緊急要請

現場からは、「全壊・半壊要件にとらわれない一時避難先(公営住宅等)の提供」と、「罹災証明書・被災証明書の申請によって具体的にどのような支援が受けられるのかの明確化」が強く求められています。

私、野島友介は、区内12棟に及ぶ被災マンション全体の早期復旧に向け、市当局に対して以下の緊急要請を行ってまいります。

  • 冠水した地下駐車場および被災設備への優先的な排水・復旧支援
  • 区内12棟のインフラ不通マンション住民を広く対象に含める「市営住宅等」の入居要件緩和と確保戸数の大幅拡大
  • 高齢者・要支援者への訪問ケアと生活支援の強化

駐車場での愛車被害、そして区内多数のマンションで続く生活インフラの断絶。これらは市民の命と暮らしを根本から脅かす重大な事態です。制度の壁を打ち破り、一刻も早い生活再建に向けて全力を尽くします。

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