有害鳥獣対策について

有害鳥獣対策について

一般質問で気になった答弁があります。先日の本会議において、他会派の議員から千葉市の「有害鳥獣対策」について質問があり、市当局から現状と今後の取り組みが示されました。

答弁によると、市内の有害鳥獣の捕獲数は年々増加しています。イノシシは令和5年度の159頭から昨年度は218頭へ、アライグマは398頭から621頭へと急増しており、被害の深刻化が浮き彫りになりました。市はこれまで、若葉区や緑区、鹿島川流域での集中捕獲や、活動が活発になる秋口の対策、さらに佐倉市境など「広域での捕獲強化」を進めるとしています。また、国の交付金対象外となる農業者に対しても、市単独で電気柵の購入費用を一部助成する事業を昨年度から開始したとのことです。

こうした一歩前進の取り組みについては評価するものです。しかし、日本共産党市議団としては、単に「捕獲数を増やす」だけの追いかけっこの対策では、根本的な解決にはならないと考えています。

いま求められているのは、鳥獣を人里に寄せ付けないための「環境インフラの整備」と「総合的な生活・営農支援」です。 第一に、鳥獣の隠れ家や餌場となってしまっている「耕作放棄地」や「荒廃竹林」の解消へ、市がもっと主導権を持って対策に乗り出すべきです。地域の過疎化や高齢化、担い手不足という農業全体の構造問題にメスを入れなければ、生息域の拡大は止まりません。

第二に、防護策への支援強化です。市単独の電気柵助成が始まったことは大切ですが、高齢化が進む農家にとって、設置や毎日の管理・メンテナンス自体が重い負担になっています。費用の補助にとどまらず、設置作業のサポートや共同管理の仕組みづくりなど、マンパワー面での行政支援が必要です。また、アライグマなどは市街地への出没も増えており、農家だけでなく一般市民の生活環境を守る視点も欠かせません。

第三に、地域の生態系や安全を守るために日々尽力されている千葉市猟友会の皆さまへのサポートです。捕獲の担い手不足や高齢化は深刻であり、安全対策や財政的・技術的なバックアップをさらに強める必要があります。

出典;千葉市HP

私たちは、現場で汗を流す農業者の皆さんの手応えや、市民の皆さんの不安の声にしっかり耳を傾け、単なる「駆除」にとどまらない、地域コミュニティと農業の持続可能性を守る「一歩進んだ有害鳥獣対策」を求めて、引き続き議会で論戦を展開してまいります。

コメントは受け付けていません。