「介護崩壊の危機を希望の未来へ」――とんぼのつどい学習会で語られた、介護現場と家族の切実な叫び
本日、蘇我コミュニティセンターにて「とんぼのつどい」学習会が開催され、地域住民の皆様とともに、今まさに国会で審議されている介護保険法改定案の問題点と、私たちの暮らしを守る選択について語り合いました。

今回の学習会では、ヘルパーステーションなのはな幕張事業所のサービス提供責任者である東さんをお招きし、「訪問介護と介護保険の今」と題してご講演をいただきました。東さんからは、最前線の現場で起きている2つの生々しい事例が報告されました。物価高やガソリン代の高騰が直撃するなか、国が訪問介護報酬の基本料金を引き下げたことがどれほど事業所を追い詰めているか、そしてそれがどれほど利用者の命を危険にさらしているかという現在の問題が、鋭く説得力をもって指摘され、参加者の胸を打ちました。

続いて、私からは、スライドを交えながら報告を行いました。健生病院時代、リハビリを重ねて「もう一度自分の足で花見川の桜を見たい」という願いを叶えたおじいちゃんの笑顔を振り返りながら、介護とは人間の「尊厳」を守る営みそのものであると強調しました。
しかし、いま国が進めようとしている人員配置基準の緩和や、寝たきりの「要介護5」であっても介護保険から外して自治体事業に丸投げしようとする二大改悪は、国による介護の義務の放棄(棄民政策)に他なりません。また、千葉市議会(2025年第4回定例会)で私が追及した、すでに始まっている「総合事業化」による現場の赤字や、特養待機者の深刻な実態、高額な紹介手数料を貪る民間人材紹介業者の横行といった足元の危機についても詳しく告発しました。
次に地域の方2名による介護の実体験報告。 「夜中に突然洗濯物をするようになり、日常のすべての時間がずれていった」「生活は綱渡りどころか、いつ切れてもおかしくない『紐渡り(ひもわたり)』の連続だと感じた」という言葉には、壮絶な在宅介護のリアルが凝縮されていました。
また、「事業所は手いっぱいで、親身に相談にはのってくれるが、施設探しはすべて自分一人でやらざるを得なかった」「目の前にある膨大な書類、自分自身が年をとったときにこれを書けるだろうかと強い不安を覚える」「本人の身体状況が変わるたびに、病院や施設を転々と変えざるを得なかった」という制度の冷たさ、手続きの壁が浮き彫りになりました。だからこそ、「もっと社会資源をたくさん活用できるようにしてほしい」という結びの訴えは、公的責任を曖昧にする今の政治に対する怒りの声そのものでした。
日本共産党は、この危機をひっくり返すために「3つの緊急大作戦」を提案しています。①軍事費43兆円や大企業優遇を削り介護への国庫負担を10%増やす、②介護職の賃金を国の責任で全産業平均並みに引き上げ人材紹介業者のピンハネを規制する、③物価高に苦しむ事業所や自治体へ国が直接応援金を出す。

介護を諦める政治は、未来を諦める政治です。高齢者の尊厳を守ることは、現役世代の介護離職を防ぎ、子どもたちの未来に安心の手を差し伸べることです。全国で集まった39万筆を超える請願署名と連動し、誰もが最期まで大切にされ、笑顔で暮らせる千葉市を皆様とともに全力でつくってまいります!