憲法9条は「命の防波堤」、13条は「個人の尊厳」の盾。――千葉県憲法集会と50人のペンライト・アクション報告

憲法9条は「命の防波堤」、13条は「個人の尊厳」の盾。――千葉県憲法集会と50人のペンライト・アクション報告

2026年5月2日、憲法記念日を翌日に控え、千葉県教育会館にて「千葉県憲法集会」が開催されました。小沢隆一教授(東京慈恵会医科大学)の深い知見に基づく講演、畑野君枝衆議院議員による緊迫した国会報告、そして千葉駅前での熱気あふれるペンライト・アクション。平和を希求する主権者の意志を固め合う一日となりました。

■【講演】小沢隆一教授:憲法9条の「規範力」をいまこそ取り戻す

集会の前半は、憲法学者の小沢隆一教授による記念講演が行われました。教授は、現在進められている軍事優先の政治を、憲法学の立場から鋭く批判されました。

小沢教授は、日本国憲法9条が持つ「積極的平和主義」の真実について、次のように説かれました。 「9条は単なる空想的な平和の願いではない。それは、日本が二度と他国を武力で脅かさないという国際公約であり、同時に日本が米軍の戦争に際限なく引きずり込まれることを拒むための、極めて高度な『法的防波堤』である」

現在、高市政権が進める「敵基地攻撃能力」の保有や防衛予算の倍増は、9条が維持してきた「専守防衛」を根底から突き崩すものです。教授は、憲法は「国家を縛る鎖」であることを強調した上で、9条の解釈改憲によってその鎖が断ち切られようとしている現状に強い警鐘を鳴らされました。 「安保3文書以降、日本は『戦える国』へと急速に変質している。しかし、武力による抑止は相手の軍拡を招き、不信の連鎖を生むだけだ。いま私たちがなすべきは、9条の規範力を復活させ、徹底した平和外交によって国際的な信頼を構築すること、それこそが真の安全保障である」。 教授の言葉は、混迷する世界情勢の中で、日本が進むべき「理性の道」を照らし出すものでした。

■【情勢報告】畑野君枝衆議院議員

日本共産党の畑野君枝議員からは、国会での攻防が報告されました。アメリカやイスラエルによる緊張が高まる中、自衛隊が直接戦地へ赴き、殺し殺される関係に足を踏み入れようとしている実態を語られました。

■【駅前アクション】「おめでたい」のはどちらか――野島友介の訴え

集会後、私たちは千葉駅前へ移動しました。千葉市革新懇の皆さんとあぐい初美市議、盛田真弓市議と共に、夕闇の中でペンライトを掲げました。集まった50名の仲間の光は、民主主義の輝きそのものでした。

私は、高市首相が憲法前文を「おめでたい、お人よしだ」と嘲笑したことに対し、主権者としてこう訴えました。 「本当におめでたいのは、歴史の教訓を忘れ、力こそが正義だと信じ込んでいる権力者の方です。前文の誓いは、3000万人もの命を奪った過去の反省から生まれた、不信を断ち切るための英知です。軍拡競争の果てに何があるか。トランプ氏の暴言を見れば、それが平和ではなく破滅への道であることは明らかです」

■憲法13条を路上に――「個人の尊厳」を監視から守り抜く

さらに私は、憲法13条「個人の尊厳」の重要性を強調しました。 「今、狙われている国家情報局やスパイ防止法は、私たちの内面やメール一通まで覗き見る、現代の特高警察です。大垣警察署事件や自衛隊による市民監視が示す通り、ターゲットは私たち『普通の市民』です。憲法13条は、私たちが国家の部品ではなく、かけがえのない個人として尊重されることを保障しています。国家が個人の私生活に介入し、選別する監視社会を、私たちは断固拒否します」

最近、デモで「全日本体力ない人協会」といったユニークなのぼりを掲げる市民が増えています。組織に動員されるのではなく、自分の感性で、一人の個人として「私の日常を守れ」と立ち上がる。この自立した個人の連帯こそが、憲法13条が目指す民主主義の希望です。

■結びに:不断の努力で、憲法に血を通わせよう

憲法12条は、権利は「国民の不断の努力」で保持せよと説いています。 明日、5月3日は憲法記念日。有明での憲法大集会へ、千葉から大きなうねりを繋ぎましょう。平和な日常を守るため、共に声を上げ続けましょう!

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