子どもが主役の学び舎を。――「教育のつどい」藤森毅さんの講演と、久保校長の提言から考える
本日、千葉市で開催された「2026年 千葉市 教育のつどい」に参加しました。会場は、子どもたちを取り巻く深刻な状況を何とかしたいという保護者や教職員の熱い思いで席が埋まりました。今回は、長年教育問題に取り組んでこられた藤森毅さんを講師にお招きし、「いま、教育の現場で何が起きているのか」をテーマに深く学び合いました。

■ 藤森毅さんが語る:憲法が息づく教育を取り戻す
藤森毅さんのお話は、いま教育を覆っている「息苦しさ」の正体を鋭く突くものでした。 「教育の目的は、国家に役立つ人材を作ることではなく、一人ひとりが『個人の尊厳』を持って自分らしく生きるための基礎を培うことにある」――藤森さんは、憲法26条と、戦後の原点である1947年制定の教育基本法の精神を強調されました。
しかし現実には、度重なる「教育改革」の名のもとに、政治が教育の内容に介入し、学校が「数値を競い合う場」へと変質させられています。藤森さんは、こうした上意下達の教育行政が、現場の先生たちから自由な創意工夫を奪い、結果として子どもたちを追い詰めている現状を厳しく指摘されました。いまこそ、憲法の心、そして「子どもの権利条約」の精神を教育の真ん中に据え直すことが急務であるという訴えは、私の心に深く響きました。
■ 久保校長の魂の提言:現場からの告発を忘れない
藤森さんのお話と深く共鳴するものとして紹介されたのが、大阪市立木川南小学校の久保敬校長(当時)が市長に宛てた「公開提言書」です。
久保校長は、テストの点数で学校を評価し、子どもを序列化する「数値目標至上主義」をこう批判しました。
「虐待も不登校もいじめも増えるばかりである。これほどまでに、子どもたちを生き辛くさせているものは、何であるのか」 「豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために……今、価値の転換を図らなければ、教育の世界に未来はない」
久保校長が命を削る思いで綴ったこの言葉は、藤森さんが指摘された「政治による管理教育」に対する、現場からの魂の叫びです。「競争」ではなく「協働」へ。この価値転換こそが、今の日本の教育に最も欠けている視点であることを再認識しました。
■ 質疑応答:寄せられた切実な声と私たちの解決策
第2部では、藤森さんを囲んで活発な議論が行われ、多くの質問が寄せられました。
- 不登校といじめ: 不登校を「子どもの問題」とするのではなく、「今の学校環境が子どもに合っていない」と捉え直すことが必要です。共産党は、30人以下学級を早期に実現し、先生が一人ひとりの「ありのまま」に寄り添える余裕を作ることを提案しています。
- 教育費の負担: 「義務教育は無償」という憲法の原則を徹底し、給食費の完全無償化や教材費の公費負担を進めます。大学についても、学費半額・入学金廃止を求め、お金の心配なく学べる社会を目指します。
- 教科書と平和教育: 政治の顔色を伺う教科書検定を正し、二度と戦場に教え子を送らないという誓いを土台にした平和教育を守り抜きます。
■ 千葉から教育の民主主義を
藤森毅さんが示してくださった「教育の自由」という指針、そして久保校長が守ろうとした「学校の文化」。これらを実現するのは、私たち政治の責任です。 私は政治が教育を支配するのではなく、教育を支える「土壌」となるよう全力を尽くします。どの子も「自分は大切にされている」と実感できる千葉市の教育を目指し、皆さんと共に歩み続けます。