令和8年度予算分科会:誰もが安心して暮らせる千葉市へ。現場の声で市政を動かす

令和8年度予算分科会:誰もが安心して暮らせる千葉市へ。現場の声で市政を動かす

本日、保健福祉局の予算審査を行う分科会が無事に終了いたしました。介護現場での経験を糧に、「市民の命と暮らしを守る」視点から、健康福祉部・医療衛生部等の予算案について、多岐にわたる質疑を行いました。

今回の質疑で、私が特に重点を置いた2つの項目を中心に、主な内容を報告いたします。

■認知症の方が安心して外出できる社会へ(認知症の人の社会参加促進事業)

認知症の方とそのご家族にとって、外出時の事故や他者への損害賠償は、社会から孤立してしまう大きな不安要素です。今回の予算案では、新たに損害賠償責任をカバーする補償制度が盛り込まれました。 質疑の中で、この制度が「鉄道の遅延損害」まで幅広くカバーすることを改めて確認しました。一方で、予算額が170万円、想定人数が300名に留まっている点は課題です。千葉市の認知症高齢者数から見れば、これはまだ「入り口」に過ぎません。 「事故が起きたらどうしよう」という不安から外出を諦める方をゼロにするためにも、まずはこの制度を広く周知し、将来的な対象拡大や、申請のハードルを下げる運用を強く求めました。

■医療的ケアが必要な方々の居場所を守る(施設通所加算の創設)

重度の障害や医療的ケアが必要な方を受け入れる施設では、専門職の確保などにより、年間最大1,200万円もの大幅な赤字を抱えながら運営している実態があります。このままでは地域の受け皿が崩壊しかねないという切実な現場の声を、私は市政に届けてまいりました。 その結果、今回「1日3,000円」の市独自の上乗せ加算が実現する運びとなりました。これは現場の悲鳴を市が真摯に受け止めた大きな一歩です。 しかし、加算がつくだけで解決ではありません。この予算が確実に看護師の確保や賃上げ、そして「受け入れ枠の拡大」に繋がっているかを厳格にモニタリングし、医療的ケアが必要な方やご家族が、地域で安心して過ごし続けられる体制づくりを今後も求めていきます。

■その他の主な質疑内容

その他にも、市民生活に直結する課題について確認を行いました。

  • 生活困窮家庭の子どもの学習支援: 中学1年生まで対象が拡大されますが、参加率の向上のため、より身近な場所での開催など、届きやすい支援を提案しました。
  • 予防接種の拡充: 帯状疱疹やおたふくかぜ、RSウイルスワクチン等の助成が始まります。正しい情報の周知と、さらなる負担軽減を求めました。
  • 介護人材の確保: ICT活用だけでなく、職員が誇りを持って働き続けられるような市独自の定着支援や、ハラスメント対策の強化を求めました。
  • ひきこもり支援: 新たなSNS相談やメタバース活用において、デジタル機器を持たない方が取り残されないよう、公平なアクセスの確保を求めました。

予算は「どこに使うか」でその自治体の姿勢が決まります。これからも、制度の「谷間」に置かれている方々や、福祉の最前線で踏ん張る皆さんの声を、一歩踏み込んだ提案として市政に反映させてまいります。

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