千葉市政10大ニュース:激動の1年を振り返って

千葉市政10大ニュース:激動の1年を振り返って

皆様、こんにちは。愛犬アルスとの散歩中、冬の冷たい風に身が引き締まる思いで今年1年を振り返っています。 まずは、発表されたばかりの「2025年 千葉市政10大ニュース」のランキングをご覧ください。

2025年 千葉市政10大ニュース 一覧

  1. 市長選挙で神谷俊一氏が歴代最多得票で再選 2期目へ(3月)
  2. 「千葉マリンスタジアム再整備基本構想」策定とドーム化可能性の再検討発表(9月・11月)
  3. アルティーリ千葉がB2優勝・B1昇格決定(5月)
  4. 「千葉国際芸術祭2025」の集中展示・発表(9月~11月)
  5. 千葉市こども・若者基本条例の施行および「千葉市こどもの権利救済相談室」の開設(4月・7月)
  6. 「バレーボールネーションズリーグ2025千葉大会」が千葉ポートアリーナで開催(7月)
  7. ヒューリック(株)が幕張海浜公園におけるアルティーリ千葉のホームアリーナ建設計画案を発表(7月)
  8. 千葉市新日本建設・金綱一男こども若者育英基金へ寄附受納(5月・10月) ※本稿では割愛
  9. 千葉市立郷土博物館がリニューアルオープン(11月)
  10. 千葉市民会館の移転表明 JR支社跡地に建て替え単独整備(6月)
  • 次点:手話言語普及・障害者コミュニケーション促進条例制定
  • 次点:動物公園「動物科学館」リニューアル
  • 特別編:ジェフユナイテッド千葉 17年ぶりJ1復帰(12月)

【分析】民意の行方と「ハコモノ」に揺れる市政

1. 市長選挙:最多得票の裏側にあるもの

3月に行われた市長選挙では、現職の神谷氏が24万票を超える歴代最多得票で再選されました 。私は、現市政が進める開発優先の姿勢に対し、より市民生活に寄り添うべきとの立場から対立候補を応援いたしましたが、結果は真摯に受け止めなければなりません。 しかし、この「圧倒的な票数」が、必ずしもすべての市民の満足を意味するわけではありません。むしろ、市政への無関心や、選択肢が限定されていたことの裏返しではないか。2期目を迎えた市長には、数に奢ることなく、少数意見や福祉の現場の声にも耳を傾ける「謙虚な独走」を期待したいところです。

2. スポーツに沸く街、そして「おねだり」行政の懸念

スポーツ界は最高の一年でした。アルティーリ千葉のB1昇格 、そしてジェフ千葉のJ1復帰 。スポーツ観戦を趣味とする私にとっても、これ以上の喜びはありません。 一方で、気にかかるのは「ハコモノ」を巡る動きです。千葉マリンスタジアムの再整備では、9月に屋外型での構築を決定した舌の根も乾かぬうちに、11月には球団側の要請を受けてドーム化の検討を始めました 。民間の追加投資が前提とはいえ、行政の基本構想がここまで簡単に「上書き」される柔軟さ(あるいは節操のなさ)には、皮肉の一つも言いたくなります。ヒューリックによる2万席規模のアリーナ計画 も含め、民間主導の名の下に公共の空間がどう変容していくのか、注視が必要です。

3. 「こどもの権利」を守る一歩

私が特に重視しているのは、第5位の「千葉市こども・若者基本条例」の施行です 。介護福祉士として長年、支援を必要とする方々と向き合ってきた経験から、声の届きにくい弱者の権利を条例で保障することの重みを感じています。「こどもの権利救済相談室」が設置されたことで、第三者機関が一人ひとりの声を聞く仕組みが整いました 。これは「予算を配って終わり」の支援ではなく、次世代の尊厳を守るための大きな前進です。


【文化・芸術の深化】千葉のアイデンティティを問い直す

今年、千葉市は文化面で非常に意欲的な動きを見せました。

■ 千葉国際芸術祭2025:街がキャンバスになった秋

9月から11月にかけて開催された「千葉国際芸術祭2025」は、「ちから、ひらく。」をテーマに、千葉駅周辺や西千葉といった日常の空間にアートを溶け込ませました 。 特筆すべきは、単に有名なアーティストの作品を並べるだけでなく、「市民参加型のアートプロジェクト」を展開した点です 。国内外の作家による斬新な視点が、見慣れた千葉の街並みに新たな「にぎわい」と「交流」を生み出しました。アートには、既存の価値観を揺さぶり、地域コミュニティを再活性化させる力があります。この火を絶やさず、一過性のイベントに終わらせない工夫が次なる課題でしょう。

■ 郷土博物館リニューアル:開府900年への序曲

11月にリニューアルオープンした千葉市立郷土博物館は、令和8年の「千葉開府900年」を見据えた重要な拠点です 。 今回の刷新では、「陸と海・人とモノを結ぶ『千葉』」をテーマに、原始・古代から現代に至るまでの通史展示が強化されました 。特に私たちの街のルーツである「千葉氏」の歴史に光を当てた展示は、郷土への誇りを再発見させてくれます。体験型展示も新設され、子供たちが歴史を「自分事」として学べるようになった点は高く評価できます

■ 千葉市民会館の移転:単独整備への決断

老朽化が深刻な千葉市民会館の移転先がJR千葉支社跡地に決定し、単独施設として整備される方針が固まりました 。 当初は他施設との複合化も検討されていましたが、文化芸術活動に特化した「単独整備」を選んだことは、文化の中核拠点としての機能を担保する上で賢明な判断と言えます 。音楽や演劇を愛する市民が、最高の環境で表現を楽しめる場所になるよう、設計段階から利便性や音響へのこだわりが求められます。単なる建物の建て替えではなく、「文化の心臓部」をどう創るかが問われています。


結びに代えて

スポーツの歓喜に沸き、文化施設の再編が進む一方で、物価高騰や福祉現場の人手不足など、市民生活の足元には厳しい現実が横たわっています。 巨大なアリーナやドーム化の検討に数千億円の議論が飛び交う一方で、日々介護の現場で汗を流す人々や、明日への不安を抱える世帯への視線が疎かになってはなりません。

2026年は、いよいよ千葉開府900年のプレ・イヤーです。華やかなニュースの陰に隠れがちな「市民一人ひとりの日常」を守るため、私は引き続き議会の場から、厳しくも愛のある提言を続けてまいります。

新しい年が、皆様にとって、平穏で幸多きものとなりますように。


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