🐇学校飼育動物のあり方に関する一般質問(要旨と所感)

🐇学校飼育動物のあり方に関する一般質問(要旨と所感)

質問の背景と動物飼育の現状

学校における動物飼育(ウサギ、ニワトリなど)は、動物福祉の観点や飼育環境の課題から、近年着実に減少傾向にあります。平成15年に約3,100匹いた飼育動物は、令和6年には約40匹にまで減少しました。

特にウサギについては、議員とボランティア団体、教育委員会との継続的な連携・協議の結果、飼育廃止に向けた取り組みが進められてきました。教育次長からは、ウサギの里親への引き渡しが完了し、学校でのウサギ飼育数がゼロになる見込みであるとの報告がありました。現在、里親待機中の1羽の引き渡しが完了すれば、千葉市の市立学校からウサギ飼育はなくなります。その他の動物として、市立小学校107校中2校でニワトリを飼育しているほか、カメや金魚などが飼育されています。

飼育廃止における学校の心温まる取り組み

議員からは、飼育廃止を決断し、ボランティアによる引き渡しを行った学校が、ウサギの「卒業式」などの心温まる取り組みを通じて、子どもたちの心情に配慮したことが報告されました。子どもたちは、ウサギとの別れを通して、「一人ぼっちでいるよりも、温かいお家で暮らす方が幸せ」であることを理解しました。

今後の「命の教育」への取り組み

動物飼育が縮小する中で、引き続き児童生徒が生き物に触れ、心優しい気持ちを育てる機会の重要性が質問されました。

教育次長からは、以下の取り組みが示されました。

  • 生活科の授業等で、校庭や公園で虫を探し、観察・飼育する活動を通じ、生き物への親しみを持ち大切にしようとする学習に取り組んでいる。
  • 獣医師による学校訪問指導事業を実施。小動物との触れ合いや飼育方法を学ぶことで、命に責任を持つことの大切さや命の尊さについての思いを深めるとともに、動物が健康で快適に過ごせる環境作り(動物福祉)についても学ぶ機会としている。

私の所感

学校飼育動物のゼロ化は、動物福祉の精神と、劣悪な環境からの解放を求めるボランティアの尽力、そしてそれに応えた行政の進歩的な決断が結実した画期的な成果です。特に、子どもたちの心情に寄り添い「卒業式」を執り行った学校の教育的配慮には、深い感動を覚えます。

一方で、日本共産党が重視する「すべての子どもの権利と豊かな成長」の視点に立てば、「命の教育」が形骸化してはなりません。単に動物がいなくなることで終わらせるのではなく、生き物に触れ、命の尊さを学ぶ機会すべての子どもたちに、より平等に、より深く提供し続ける責任が行政にはあります。

「動物福祉」の観点から飼育を廃止した今、今後は、動物を「飼育」するのではなく、自然や生態系、動物の権利も含めて「共に生きる」ことを学ぶ教育へ進化させるべきです。獣医師による指導や校庭での自然観察に加えて、例えば、野外活動の充実、専門家による環境教育の拡充、そして動物福祉の国際的な理念を授業に取り入れるなど、一歩踏み込んだ取り組みが必要です。

大切なのは、動物との触れ合いを通じて育まれた優しさや共感力を、社会の構造的な課題や人権の問題にも向けられる豊かな人間性を育む土台とすることです。本市の子どもたちが、命の尊さを理解し、誰もが大切にされる社会の担い手となるよう、引き続き「生きた教育」の機会の充実を強く求めてまいります。

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